事務局からお知らせ

天乃一水さん

2017-09-01

受講しようと思ったきっかけを教えてください。

大学卒業後、ちゃんとしたアシスタント経験もなく、いち早く作家デビューを目指して男性向け作家としてデビューし、以後10年近く、我流で漫画を描いてきたのですが、ある時期から『描きたいモノがあるのに、描けない自分』というモノに気づかされました。

”漫画家の道をショートカットしてきたツケ”のようなモノだと思うのですが、「きちんとした技術を学び直したい」と思ってはみたものの、地方在住なた め、身近にそういった場所もなく、また、スケジュールの関係上、アシスタントに入る時間も無かった為、大きな壁にぶち当たっていた所に、この講座と出会いました。

学んだことは実際に現場でどのように活かされていますか?

今まで、「なんとなく」描いていたモノが、その意味を理解しながら描けるようになったおかげで、質の向上だけでなく、時間の短縮にも繋がって、仕事が非常に捗っています。

また、喜多野先生の講座では、テクニックの話だけではなく、そこに付随する余談の話から、多角的な視点で漫画(及び創作物)を捉える事ができるため、ただ描き方を学ぶだけではなく、その中心を貫く背骨のようなモノを感じ取ることができたのは、本当に大きい収穫だと思っています。

おかげで、自分の漫画を描くスタンスも大きく変わり、今まで「自分の描きたいもの」と「読者に求められるもの」とのジレンマで大きく悩んでいたのですが、今は寧ろ、この絶妙なバランスを楽しめるようになりました。

これから受講を考えている方に一言お願いします。

この講座は、『授業』と『講義』の中間に位置していると思います。喜多野先生の教えてくださる目からウロコなテクニックは、それを知っているだけでも、知らない人に比べて、大きなアドバンテージを持つと思います。

しかし、本当に大事な事はそのテクニックの先にある本質を見極める作業にあると思います。ただ、やり方を教えて貰うのではなく、描けない自分と向き合って、何故描けないのか?描けるとはどういうことなのか?「学びて問い、問いて学ぶ」姿勢で挑むことで、何倍にも効果があると思います。

そして、そのヒントは、何気なく話される余談や傍論の中にあったりします。

ただ講座を受けるだけでなく、そこで知り合った人達と講座の内容を掘り下げて、よりディープな話をすることで、思いもよらない大きな収穫を得られると思います。是非ともみなさんも、この講座でそういった仲間を作ってください。